「最新」とあるおっさんのVRMMO活動記は(tsutaya/ゲオ)でレンタルDVD借りれる？

VRMMOで自分流の楽しみ方を見つける『とあるおっさんのVRMMO活動記』

VRMMOというジャンルは、ゲーム好きにとって夢のようなものだ。仮想現実の世界で自分の好きなことをやりたい放題できるとしたら、どんなキャラクターやスキルを選ぶだろうか？ そんなゲーム愛に溢れた作品が『とあるおっさんのVRMMO活動記』だ。この作品は、38歳独身の冴えないおじさん・アースが、新型VRMMO『ワンモア・フリーライフ・オンライン』に挑戦し、自分なりの冒険を繰り広げる物語である。原作は椎名ほわほわさんのライトノベルで、第6回アルファポリスファンタジー小説大賞・読者賞を受賞した人気作だ。コミカライズ版は六堂秀哉さんが担当し、2023年10月からTVアニメ化も決定している。

使えないスキルを駆使してVRMMOを楽しむ

アースは、超自由度を誇る『ワンモア・フリーライフ・オンライン』の世界で、他のプレイヤーからは使えないと敬遠されるスキルを中心に取得するという変わったプレイスタイルを選ぶ。例えば、ポーション作りは手間がかかりすぎて効率が悪いとされるが、アースはそれを逆手にとって、様々な効果や味を持つオリジナルのポーションを開発する。また、料理も同様に無駄に美味しいものを作ってみたり、自分専用のトンデモ武器を製作したりする。その結果、アースは他のプレイヤーやNPCから注目されたり、友好関係を築いたりすることになる。

のびのびとした冒険風景と笑えるキャラクター

この作品の魅力は、アースがのびのびとした冒険風景を描くことだ。戦闘シーンもあるが、それよりもアースが自分のペースでゲームを楽しむ様子が印象的だ。例えば、高難易度のダンジョンに挑戦する時も、まずは周辺の風景や生物に興味を持って観察したり、道中で出会ったNPCやプレイヤーと交流したりする。また、アースが開発したポーションや料理を食べた人々の反応も面白い。さらに、登場するキャラクターも個性的で笑える。例えば、アースのパートナーである猫耳少女・ファーナや、アースに惚れ込んだダークエルフ姫・ティナなどだ。彼らとの掛け合いやイチャイチャも見どころの一つだ。

ゲーム愛が伝わってくる作品

この作品は、作者や登場人物のゲーム愛が伝わってくる。アースはゲーム好きならではの試行錯誤や工夫を見せるし、他のプレイヤーもそれぞれにゲームを楽しんでいる。また、ゲームの設定やシステムも細かく描かれており、リアルなVRMMOの世界を感じることができる。ゲームのルールや仕様についても、アースが解説したり、掲示板で議論したりするシーンがある。これらのシーンは、ゲームに詳しい人には共感できるし、詳しくない人には勉強になるだろう。ゲームを愛する人なら、この作品に感情移入できるはずだ。

『とあるおっさんのVRMMO活動記』は、ゲーム好きのおっさんがVRMMOで自分流の楽しみ方を見つける話だ。使えないスキルを駆使してVRMMOを楽しむや、のびのびとした冒険風景や笑えるキャラクターが魅力的だ。また、ゲーム愛が伝わってくる作品であり、ゲームに詳しい人も詳しくない人も楽しめるだろう。2023年10月からTVアニメ化も決定しており、期待が高まる作品だ。ゲーム好きなら一度は読んでみてほしい作品だ。